专利摘要:
本発明は、防除しようとする有害生物のための少なくとも1つの入口(160,165)を形成する中空ステーション(150)及び前記ステーションの内側の避難所エリア;中空ステーション(150)の内側から水へ接近できる水リザーバー(100);及び防除しようとする有害生物に対する接触性農薬(170)を含み、水リザーバー(100)または避難所エリアに到達するために少なくとも1つの入口(160,165)を介して中空ステーション(150)に入った有害生物が接触性農薬(170)と接触するように中空ステーション(150)の内側に接触性農薬が(170)設けられている有害生物防除用装置に関する。
公开号:JP2011516056A
申请号:JP2011502395
申请日:2009-04-03
公开日:2011-05-26
发明作者:ビー. ヒックマン,ロバート
申请人:ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se;
IPC主号:A01M1-20
专利说明:

[0001] 本発明は、有害生物防除用装置及び前記装置の有害生物を防除するための使用に関する。]
背景技術

[0002] 有害生物、特に節足動物(この中で昆虫が主である)は多くのヒト活動での招かれざる客である。昆虫有害生物はその場所に基づいて2つの群、すなわち農業有害生物または屋内有害生物の1つに分類され得る。前者は重大な経済的損害を引き起こし、食用作物及び繊維作物に対して潜在的脅威を与えるのに対して、後者はヒトと直接接触する可能性があるために特に不快である。]
[0003] 屋内有害生物は、直接ヒト身体を喰う寄生虫、例えばノミ、シラミ、トコジラミ等;及び温度、湿度、飼料の存在等の有利な条件のためにヒト住宅に盛んに生息しているだけの共生動物、例えばゴキブリ、シロアリ、シミ、マダシラミ等に分類され得る。審美的に望ましくない(有害生物が存在すると通常低水準と見なされる旅館、ホテル等のような公共施設では経済的に重要である)こととは別に、共生動物はヒト食糧、家財及び建物に損害を与え、糞便、脱皮殻等がむやみに落下することにより衛生状態を低下させ、潜在的に有害な微生物の蔓延を助長する傾向にある。]
[0004] より最近では、屋内有害生物及びその廃棄物も潜在的アレルゲンとして関与している。例えば、米国立環境衛生科学研究所(NIEHS)及び米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)より資金提供されている都心の児童の喘息に影響を及ぼす要因についての2005米国内研究は、ゴキブリアレルゲンが喘息症状を著しく悪化させるようであると示している。]
[0005] 有害生物、特に屋内有害生物の防除は、出没エリア中にヒト(及びペット)、食糧または農産物、及び家財が継続的に存在していることを考慮しなければならない。特に、電動式デバイスのような技術品は噴霧のような一般的な対策と適合しない傾向にある。よって、農薬を広範囲に噴霧することは通常屋内有害生物の防除のために許容され得ない。更に、心理的理由から、できるだけ「目立たない方法」で行うことが望ましい。上記したように、屋内有害生物が単に存在するだけでも、余りに明白な防除手段により露呈するので、公共施設の評判を傷つけるに十分であり得る。]
[0006] 別のアプローチは有害生物を誘引させる毒素含有食物粒子を散布することからなる。標的有害生物をおびき寄せて低用量の農薬と接触させるために誘引物質(例えば、少量の食物)を含有している屋内有害生物防除用餌入りトラップを使用することは一般的な実務である。]
[0007] 餌入りトラップの非常に評判のよい実施形態は、食物を用いてゴキブリをコンパートメントにおびき寄せ、そこに粘性物質により閉じ込める(「ゴキブリはチェックインするがチェックアウトしない」)米国特許第2,328,590(1943)号の「ゴキブリラン(roach run)」に基づいているBlack FlagのRoach Motel(商標)である。米国特許第4,608,774号は漏斗原理に基づく別の餌入りゴキブリトラップ設計を開示している。米国特許第4,400,905号は、有毒インサートと「ゴキブリトラップの真の目的を隠す」外観を有する「装飾的」ゴキブリトラップの設計を教示している。]
[0008] 餌への直接接近から標的有害生物を閉め出す、げっ歯類用餌入りトラップは米国特許第4,400,904(1983)号に開示されている。]
[0009] アリのような社会組織化されている有害生物に対する正味の有効性が通常欠けていることとは別に、餌入りトラップアプローチには2つの重要な欠点がある。]
[0010] 第1は、有害生物がうまく捕獲されるとトラップは直ぐに死体で一杯になり、これによりトラップは使用不能となり、同時に社会組織化されている有害生物はコロニーにより容易に置換される使い捨ての働きアリが消去されるだけの非常に限定的なダメージしか受けない。しかしながら、トラップが塞がれなくても、食物源が崩壊または消費されることにより失敗し、それによりトラッピングデバイスが有用でなくなる。]
[0011] 第2に、より重要なことは、多くの有害生物、特に屋内有害生物はその環境中の新規要素に対する回避行動を起こし得る。多くの節足動物有害生物の場合、高い繁殖率、短い世代時間及び一般的な適応性が合わさって餌に対して嫌悪感を持つ変異体が容易に産生される。例えば、ゴキブリの場合、グルコース餌に対する「行動耐性」の発生が立証されている(Silverman J.& Bieman D.N.,J.Insect. Physiol.,39:925-933(1993);及びSilverman J.& Ross M.H.,Environm.Entomol.,23:425-430(1994))。いずれの有害生物集団にも、餌として使用される食物に対して元々嫌悪感を有している変異体が少数あると推定されている。通常の条件下で、これらは食物利用が限られているために不利であるが、普通の仲間が食物餌の適用により殺されたとき盛んに生育する。屋内有害生物が栄える主要な要因は各種食物を利用する能力であり、個々の成分に対する嫌悪感があっても容易に利用可能な栄養源がなお多く残されていることである。よって、餌入りトラップアプローチ及び有毒餌の散布はいずれも屋内有害生物に対する有効性が経時的に失われる傾向にある。]
[0012] 従って、標的有害生物が嫌悪感を抱かないであろう非餌の誘引物質を使用することが有利である。フェロモンを使用すると若干成功した。このアプローチは製造コストが高いだけでなく、フェロモンの蒸発及び/または化学的減衰のために長期間保存中に不安定になる恐れがある。]
[0013] げっ歯類有害生物の場合、餌も他の誘引物質を含有していない接触毒物デリバリーデバイスは、例えば米国特許第4,132,026号、同第4,349,981号及び同第4,753,032号に開示されるように利用され得る。通常パイプまたはチューブの全体的形態を有しているこれらのデバイスの有効性はげっ歯類有害生物の走路中における配置に関連しており、これによりげっ歯類がデバイス中を容易に通過して毒物に接触する。]
[0014] 米国特許第4,908,980号及び同第4,977,701号は、節足動物における長距離方向の一般的な欠如を利用している飛来昆虫(例えば、イエバエ)用トラップを開示している。いずれもイエバエが光に対して強く誘引されることに基づいている。このアプローチは多くの有害生物、特に屋内有害生物に対しては不適当であり、有害生物は忌光性であるために暗所を探し、これにより直接目視での検出から隠れたままとなり得るために部分的にしか成功しない。]
[0015] 米国特許第4,970,822(1990)号は、餌なしで作用し得、逃げ場を与えることによってのみゴキブリを誘引し、接触殺虫剤の存在によりゴキブリを死滅させるゴギブリトラップを開示している。しかしながら、避難所のみでは特に強力な誘引物質とはならないのでゴキブリ防除は限定的である。]
[0016] 米国特許第2,328,590号
米国特許第4,608,774号
米国特許第4,400,905号
米国特許第4,400,904号
米国特許第4,132,026号
米国特許第4,349,981号
米国特許第4,753,032号
米国特許第4,908,980号
米国特許第4,977,701号
米国特許第4,970,822号]
先行技術

[0017] Silverman J.& Bieman D.N.,J.Insect. Physiol.,39:925-933(1993)
Silverman J.& Ross M.H.,Environm.Entomol.,23:425-430(1994)]
発明が解決しようとする課題

[0018] よって、本発明の目的は、有害生物、特に屋内有害生物を効果的且つ慎重に、好ましくは非特異的基準で防除するための装置を提供することである。]
課題を解決するための手段

[0019] 驚くことに、毒素と空間的に連携させて水及び避難所を設けることにより有害生物(例えば、屋内有害生物)を接触毒素を含むエリアに効果的におびき寄せることが可能であることを知見した。これらの2つの要因により行動的回避メカニズムを生ずる可能性はかなり低い。有効量の毒素を獲得したら、有害生物は水、避難所及び毒素を与える装置を離れ、通常の社会的相互作用の間その種の他のメンバーを毒素で汚染させるのに十分な時間を有している。これにより、装置に入らなかった個体にも効果を広げ、防除効果を効果的に増加させる(「カスケード効果」)。多くの有害生物、特に社会性昆虫は死肉嗜食(同一種の死体を喰う)及び/または栄養交換(相互給餌)を行い、これにより殺有害生物効果は急速に集団内で循環する。]
[0020] よって、根本的な問題は請求項1の要件を含む装置及びその使用により解決される。本発明の特定の実施形態は従属クレームに記載されている通りである。]
図面の簡単な説明

[0021] 組立て前の本発明の装置の実施形態の分解図を概略的に示す。
装置の組立て後の同一斜視図を示す。
図2の組立てた装置の断面図を示す。
本発明の装置の有効性を評価するために使用した行動試験の基本的構成を示す。]
[0022] よって、本発明は、防除しようとする有害生物のための少なくとも1つの入口を形成する中空ステーション及び前記ステーションの内側の避難所エリア;中空ステーションの内側から水へ接近できる水リザーバー;及び防除しようとする有害生物に対する接触性農薬を含む有害生物防除用装置に関し、前記接触性農薬は避難所エリアまたは水リザーバーを探し来るために少なくとも1つの入口を介して中空ステーションに入った有害生物が接触性農薬と接触するように中空ステーションの内側に設けられている。]
[0023] 本明細書中で使用されている用語「有害生物」は、ヒト居住地において望ましくない動物マクロ生物、特に永住ヒト居住地において安定で自立性集団を樹立し得る動物マクロ生物を指すべく使用されている。有害生物は本質的に動物界内の分類群に属するが、通常無脊椎動物、好ましくは節足動物、例えば昆虫のような単肢動物であり、その中で異翅類(ナンキンムシ)、膜翅類(アリ)及び特にゴキブリ類(ゴキブリ及びシロアリ)が特に好ましい。当業者は、その生活環が1より多くの発育段階を含む有害生物に関して、本発明は好ましくはより活発な運動を示す段階、例えば幼虫、若虫及び成虫に対して向けられることを理解している。]
[0024] 本明細書中で使用されている用語「避難所」は、標的有害生物が積極的に休息のために探すシェルターのエリアを指すべく使用されている。当業者は、多くの重要な有害生物、特に屋内有害生物(例えば、多くのゴキブリ)が忌光性で接触走性であること、すなわち光を避け、覆いつきの場所を積極的に探すことにより「隠れ」行動を示すことを認識している。]
[0025] 本明細書中で使用されている用語「接触性農薬」は、接触すると上に定義した有害生物に対してダメージ作用を発揮する薬剤、或いは薬剤の混合物または製剤を指すべく使用されており、ここで用語「ダメージ」とは標的有害生物に積極的に摂取(摂食)させる必要がなく、標的有害生物を死滅または無能力としたり、給餌及び/または繁殖のような活動を著しく妨害する(好ましくは、有害生物を死滅させる)作用であると理解される。]
[0026] 基本的に、接触性農薬は標的有害生物に対して特異的な生物学的物質(例えば、細菌、ウイルス及び真菌)を含めた任意の種類であり得るが、化学的農薬が最も好ましい。本発明において有用な適当な化学的接触性農薬には、以下のものが含まれるが、これらに限定されない。]
[0027] アリ、トコジラミ、甲虫、ムカデ、ゴキブリ、コオロギ、ハサミムシ、ワラジムシ、サソリ、シミ及びクモを効果的に駆除するのに特に適しているフィプロニル及びクロルフェナピル;アリを効果的に駆除するのに特に適しているメタフルミゾン;並びにアリ、ゴキブリ、シミ及びクモを効果的に駆除するのに特に適しているα-シペルメトリン。α-シペルメトリンは忌避活性物質と見なされるが、ある状況下及びある有害生物では非忌避性であり、よって本発明と一緒に使用され得ることが言及される。]
[0028] 更に、イミジクロプリドはアリに対して使用され得;アセタミプリドはアリ、甲虫、ムカデ、ゴキブリ、コオロギ、ハサミムシ、ワラジムシ、サソリ、シミ及びクモに対して使用され得;チアメトキサムはアリ、甲虫、ムカデ、コオロギ、ハサミムシ、ワラジムシ及びシミに対して使用され得;並びにインドキサカルブはアリ及びゴキブリに対して使用され得る。]
[0029] 本発明の装置は行動的回避メカニズムを生じさせ得ない。更に、トラッピングデバイスまたは他の装置を有害生物の死体の集積により使用不能とすることがない。また社会組織化されている有害生物も防除できる。]
[0030] 別の好ましい実施形態において、本発明の装置は可食性誘引物質を含んでいない。]
[0031] 本明細書中で使用されている用語「可食性誘引物質」は、本物の食物であるかに関係なく、標的有害生物が栄養源と認定し得る物質を指すべく使用されている。]
[0032] 不在は、標的有害生物集団による嫌悪行動の形成をもたらす同定可能な性質である。すなわち、本発明は自然淘汰を通して集団による警告サインになり得る誘引物質の使用を控えている。この実施形態では、標的有害生物は、いずれも根本的な内在する要求であり、特定の食糧とは対照的に置換物または均等物が容易に見つけられ得ない避難所及び水だけで誘引される。よって、標的有害生物集団は上記に対して嫌悪感を抱くことはあり得ないと予想され得る。社会組織化されている有害生物、特に著しく管理された生活スペース及び栄養交換に依存しているその繁殖個体の場合、そのような嫌悪感を抱くことは本質的に致命的である。]
[0033] 本発明の好ましい実施形態では、農薬含有マトリックスは本質的に避難所部分の内側表面である。]
[0034] 本発明の更に好ましい実施形態では、農薬含有マトリックスは中空ステーションの1つ以上の入口で少なく、これにより装置の取扱い中に不注意に接触するリスク及び(例えば、子供または有害生物が)偶然の接触中に汚染するリスクが最小限となる。]
[0035] 本発明の更なる実施形態では、農薬は中空ステーションの内壁の少なくとも特定の表面に噴霧される。更に、農薬を施用するためにフォーム剤を使用してもよい。フォーム剤は例えば中空ステーションの内側に付着され得る。]
[0036] 本発明の更なる実施形態では、農薬をリザーバー中の水に添加する。]
[0037] 本発明の更なる実施形態では、装置は農薬を中空ステーションの内側にデリバリーするためのデバイスを含む。前記デバイスは、有害生物が水リザーバーまたは避難所エリアに到達するために入口を通って中空ステーションに入ったときに農薬をデリバリーさせるように構成される。有利には、デバイスは現場で農薬を再充填し得る。その再充填のために、デバイスは外部からアクセス可能な開口部を備えている。]
[0038] 特に好ましい実施形態では、水リザーバーは水を収容するための容器を含み、この容器は中空ステーションの少なくとも1つの開口部と連通している開口部を少なくとも1つ含んでいる。容器の1つ以上の開口部が中空ステーションの1つ以上の開口部と整列していることがより好ましい。]
[0039] 好ましくは、リザーバーは避難所部分に直接連通している。特定実施形態では、リザーバー中の水にはリザーバーと避難所エリアを連通する少なくとも1つの孔を介して避難所エリアからアクセス可能である。本発明の好ましい実施形態では、水リザーバーは吸収性プラグを含み、吸収性プラグに超吸収性ポリマーを使用することが好ましい。このプラグ及びそこに含まれている水が農薬を含んでいないことが好ましい。より好ましくは、例えば吸収性プラグの表面が中空ステーションの内壁と同一平面にあるようにハウジングの1つ以上の開口部及び中空ステーションの1つ以上の開口部を吸収材により塞ぐ。理論に束縛されるつもりはないが、こうすると有害生物の避難所エリア内の自由な行動は妨げられないため、提供される避難所の魅力が高められると推定される。好ましくは、水を避難所エリアに自由に流すことなく避難所エリアまたはその一部を長期間湿ったままとすることができ、これにより多くの有害生物(例えば、多くの一般屋内有害生物)にとってかなり住みにくくなるリザーバーの干上がり及び避難所エリアの冠水を防ぐことができる。]
[0040] 本発明の特に好ましい実施形態では、容器は中空ステーションの上に配置されている。より好ましくは、容器は水を再充填するための弁を含む。装置を分解することなく水リザーバーに水を再充填できることが好ましい。装置は有害生物を捕捉することを意図しておらず、不安定な化合物を含んでいないので、これにより装置を理論上時間無制限に操作することができる。]
[0041] 本発明の特定実施形態では、装置はその外表面上に固定手段(例えば、接着剤ストリップ)を含む。本発明の更なる特定実施形態では、装置の外観を意図する環境のために適当に装飾、例えば「カモフラージュ」してもよい。本発明の多くの特定実施形態では、装置の外観は類似の大きさを有する技術品(例えば、コンピュータネットワークハブ)に似せている。]
[0042] 本発明の特定実施形態では、装置の中空ステーションは防除しようとする有害生物のための2つの入口を避難所エリアの対向側に配置して含む。]
[0043] 本発明の特定実施形態では、装置は、避難所エリア及び/またはリザーバー部分を外部から検査するために半透明部分を含む。リザーバー部分が半透明部分を含んでいるときには、容器が検査できるように配置されていることが好都合である。]
[0044] 中空ステーションに含まれている半透明部分は好ましくは赤色、橙色または黄色、より好ましくは赤色に着色されている。理論に束縛されるつもりはないが、この選択に対する根本的理由は、多くの有害生物、特に避難所を強く要求している有害生物は忌光性であるが、より長い波長照明にのみ弱く反応することである。よって、有害生物は装置が備えている避難所エリアを許容する一方で、同時に最小の妨害で装置を検査するのが容易である。]
[0045] リザーバー部分に含まれている半透明部分が青の色調で着色されていることが更に好ましい。理論に束縛されるつもりはないが、青色は通常水に関連した色であり、よって装置の適切な取り扱いを助けると推定される。更に、青色は主観的に清潔さを示唆するとしばしば認められている。日よけは重要でなく、少量の染料は透明性を高めるので、淡青色が最も好ましい。]
[0046] 半透明部分がそれぞれの部分の大部分、本質的にすべて、またはすべてを占めてもよいと理解されたい。よって、本発明の装置の特定実施形態では、装置の両パーツがアクリルガラスから製造され、避難所エリアに対して使用される材料は赤色染料を含み、リザーバー部分に対して使用される材料は青色染料を含む。]
[0047] 本発明の最も好ましい実施形態では、接触毒素はフィプロニルまたはその誘導体、好ましくはフィプロニルである。]
[0048] 装置の全体的設計は、上記した要件を含むことにより特徴付けられる限り、いずれも本発明の範囲に入る広範囲の要件に従って形、大きさ、色等の点で改造され得る。例示的実施形態では、装置は本質的に長方形、矩形、円形、管状、または意図する使用条件下で適当である他の規則的または不規則な形をとり得、当業者により容易に決定される。特に、装置の外観のデザインは広範囲の形及び色、またはその組合せから選択され得、望ましくない注意を引くことのないように、意図する環境内での装飾またはカモフラージュのための要素を含めてもよい。通常、長期間使用でき、所望により再充填及びクリーニングが容易である耐久性材料(例えば、硬質プラスチック)で作製すること;及びそのような設計により、装置中に含まれている農薬が無制御に放出される恐れがある偶然の損傷、破壊または破砕を防止するために装置に十分な機械的安定性が与えられることが好ましい。]
[0049] 装置内の接触性農薬の種類及び利用率(availability)は適当な用量、並びにデイスペンサー及び当業者に周知の他の手段を選定することにより選択し、よって標的有害生物が装置に期待通りに滞在している間に、上に定義した意図するダメージを与えるのに十分であるが装置内にまだいる間に有害生物を無能力にしたり死滅させるには不十分な用量の農薬に曝すことが特に好ましい。適当なパラメーターは当業者により、例えば本発明の装置を設置したときに、例示する有害生物の実際の行動を観察することにより容易に選択される。]
[0050] こうした「緩速な死滅」パラメーターを使用することにより、ゴキブリのような特定の重要な有害生物は農薬効果が現れ始めると飛行行動(パニック)を起こすことが観察されたので、標的有害生物が通常の行動中装置から離れるのに十分な時間があるため、装置には殆ど死んだ有害生物が残らない。更に、十分量の接触性農薬で汚れた有害生物により、大量の接触性農薬をその種の他のメンバーに移すことができ、それにより集団内で「共鳴」または「カスケード」効果が生じて、農薬効果が装置に接触したことのない有害生物個体に及ぶことが観察された。こうなると、最終的に繁殖動物を死亡させて、コロニー全体を根絶させるので、本発明の装置はアリのような社会組織化されている有害生物に対しても適当となる。表現「死のカスケード効果」は通常この効果を指すべく使用されおり、死滅が最も好ましい効果であるが、上に定義したような種類のダメージ、すなわち標的有害生物を死滅させたり無能力としたり、または給餌及び/または繁殖のような活動を大きく妨害する効果がカスケードで有害生物から有害生物に移行し得ると理解されたい。]
[0051] 特定実施形態では、中空ステーションは避難所エリア部分及び離れた水リザーバー部分を含み、これらの部分はいずれも硬質プラスチック製長方形チューブの形態を有している。組立てたとき装置の下方部分を形成する避難所部分の両端は開放されており、その内表面またはその一部には接触性農薬製剤がコーティングされており、避難所部分の上面に載置されている水リザーバー部分は再充填のための栓を除いてシールされている。2つの部分は、避難所部分の天井と水リザーバー部分の床の対応する位置に、好ましくは相互に重層され得る2つの部分の中央に1つの孔を含む。水リザーバー部分では、この孔は吸収性プラグで塞がれている。]
[0052] 別の態様によれば、本発明は有害生物防除のための本発明の装置の使用に関し、特に防除しようとする有害生物は屋内有害生物、例えばゴキブリ属(Blatta)、チャバネゴキブリ属(Blattella)及びワモンゴキブリ属(Periplaneta)の群から選択される属に属する有害生物などのゴキブリ有害生物;または他の社会組織化されている有害生物、例えばアリである。本発明の特定実施形態では、装置の設計は好ましい標的の大きさ及び行動に合わせて改造される。改造のために変更させるパラメーターには、非限定的に、全体サイズ、天井の高さ、接近開口部のサイズ、避難所エリアの幅及び深さ、表面構造(粗面または平滑面)、及び半透明エリアの存在の有無が含まれる。適当なパラメーターは当業者により容易に決定され得る。]
[0053] 更に、接触性農薬の種類及び利用率は、標的有害生物が装置内に期待通りに滞在している間に、有害生物が意図するダメージを受ける、特に死を遅らすのに十分であるが装置内にいる間に有害生物を死滅させるには不十分な用量の農薬に曝すように選択される。]
[0054] 更に、装置の現場での使用を延長させるべく装置に農薬を現場で再充填することが可能である。例えば中空ステーションの内側に農薬をデリバリーするためのデバイスを設けるならば、農薬が完全に消耗されたときにそのデバイスに農薬を再充填してもよい。農薬をリザーバー中の水に添加したならば、農薬と一緒に水が枯渇したときに農薬を水と一緒に現場で再添加してもよい。]
[0055] 加えて、装置の現場での使用は、農薬が水に添加されているか否かに関わりなく、水を再充填すると延長され得る。]
[0056] 好ましくは、本発明の装置は、施用可能ならば表面噴霧及び有害生物の通常環境を住みにくくする一般的手段のような有害生物防除の各種アプローチが組み合わされている統合された有害生物管理スキームの一部として使用される。この例には改善された一般的衛生状態、建築修復等が含まれるが、これらに限定されない。当業者は、組み合わされた防除手段のストレス下で多くの有害生物は避難所を強く探し求めるようになり、よって本発明の装置において農薬に曝される傾向がより高くなることを認識している。また、出没場所の水源が枯渇すると、有害生物の更なる水への要求が高まり、本発明の装置の水供給に対してより誘惑されるようになる。]
[0057] 本発明の好ましい実施形態
図1には、接触殺虫剤としてフィプロニルを用いるチャバネゴキブリ(Blattella germanica)の防除を優先的に対象とする本発明の例示的実施形態が示されている。]
[0058] この実施形態では、装置は、水を収容するための容器101を含む水リザーバー100、吸収性プラグ190、及びフィプロニル含有マトリックスを含む避難所エリアを形成する中空ステーション150を含む。水リザーバー100及び中空ステーション150は別々に作製し、保存され得る。便宜的には、これらは高密度ポリエチレンのような硬質プラスチックから作製され、対応する対で販売、輸送されており、水リザーバー100と中空ステーション150の対応する部品は相互に逆の像を形成し、場合により組立て後構造を安定化させるためにグルーまたは接着剤ストリップを付与してもよい。よって、この底面エリアは本質的に等しいと理解される。特に、水リザーバー100の底面及びその上にリザーバー100を載置する中空ステーション150の上面は等しい大きさを有し、本質的に相互に対称である。]
[0059] 組立てた装置の下方部分を形成する中空ステーション150は、両端が開放されている狭い側面160,165を有する矩形の形である。よって、有害生物から見て、避難所エリアは各端部に入口を有するトンネルの全体的形態を有している。開放されている狭い側面160から開放されている狭い側面165までの長さは約4”〜12”(10〜30cm)、内側の幅は約1/2”(1.3cm)であり、床から天井までの内側の高さは約1/4”(0.6cm)である。]
[0060] リザーバー100は、中空ステーション150と等しい長さ及び幅、及び本質的に類似の高さを有しており、よってその容量は60〜300mlである。リザーバー100には、水をリザーバー100に再充填する(または、所望により例えば装置をしまい込むために空にする)ために役立つ入口105が設けられており、この入口は蒸発または振とう時のこぼれを防ぎ、有害生物が避難所エリアを介する以外の他のルートにより水に接近するのを防ぐために弁を用いて閉じてもよい。]
[0061] リザーバー100の容器101の床の孔110は中空ステーション150の避難所エリアの天井の孔155に対応し、よって装置を組立て後2つのチャンバが相互に整列した孔110及び155により連通されている2チャンバ構造が形成される(図2参照)。]
[0062] 床の孔110は、水エリアまで延び避難所エリアの天井の厚み以上には突出しない吸収性プラグ190を保持しており、よって装置を組立て後避難所エリアの内表面と同一平面にある。吸収性プラグ190は高分子量ポリアクリル酸ナトリウム(Waterlock(商標))を含む。]
[0063] 吸収性プラグ190は、機械的に、接着により、或いは水密結合を形成するのに適した他の方法または方法の組合せによりリザーバー100の容器101の床の孔110に固定され得る。よって、避難所エリアの内壁と同一平面にあるプラグの表面は湿ったままであるが、水はリザーバーから中空ステーション150の避難所エリアに自由に流れることはできず、よって避難所エリアはプラグ190の表面を除いて乾いたままである。]
[0064] 避難所エリアの内側は、入口160及び165から約1”(2.5cm)の安全域は覆われておらず、これにより取り扱い中の汚染のリスクが避けられ、また探検行動を示す幼児またはペットが有毒物質を摂取する危険性が取り除かれるようにフィプロニル含有マトリックス170で被覆されている。]
[0065] この実施形態は、更にそれぞれ図2及び3に示す2つの半透明エリア及び固定手段としての接着剤ストリップを含む。]
[0066] 図2は組立てた状態の図1の装置を示し、図1の孔110及び155は整列しており、よって吸収性プラグ190により固定されている。この図では、明瞭のために図1では省略されている半透明エリア200及び205が示されている。これらの半透明エリアは赤に染色されているアクリルガラス製であり、機械的及び/または接着により避難所部分のノッチに嵌合されている。更に、明瞭のために図1では省略されている半透明エリア210も示されている。この半透明エリア210は青色に染色されているアクリルガラス製であり、機械的及び/または接着によりリザーバー100のノッチに嵌合されている。]
[0067] 図3は図2の組立てた装置の縦断面図を示す。この図では、明瞭のために図1では省略されている固定手段としての接着剤ストリップ175が示されている。]
[0068] 上記した実施形態では農薬がマトリックスを用いて避難所エリアの内側に設けられているが、中空ステーション150の内壁に農薬を噴霧することも可能であることが言及される。更に、農薬を含有するフォーム剤を中空ステーション150の内壁に付着させてもよい。更に、農薬を中空ステーションの内側にデリバリーするための手段を設けてもよい。最後に、農薬をリザーバー100中の水に添加してもよい。]
[0069] 避難所によるゴキブリの誘引
水含有避難所への誘引を確認するために成体雄チャバネゴキブリ(Blattella germanica)を評価した。このために、ゴキブリに避難所を選択させた。誘引は、図4に示すように構成した1つの容器または「アリーナ」あたりの以下の組合せの避難所におけるゴキブリの位置を比較することにより調べた:
(A)水源を有する1箇所のフィプロニル処理避難所 vs.水源なしの3箇所の未処理避難所;
(B)水源なしの1箇所のフィプロニル処理避難所 vs.水源なしの3箇所の未処理避難所;
(C)対照として、水源なしの4箇所の未処理避難所。]
[0070] 各測定を3回実施し、1ランあたり15匹のゴキブリとした。]
[0071] 測定の設計を図4に示す。先の実施例のように、各ランはゴキブリが逃げないように上部内側端部にゴキブリ用グリース(2.石油ゼリー:3.鉱油)を塗った別々の容器(2.2×21.1×6.8cm3のmark-it-fresh容器)において実施した。]
[0072] 昆虫を新しい環境に順応させるための手段を講じた。アリーナに導入した後、順応させるためにゴキブリを試験アリーナの前で食物も水もなしで24時間アルミニウムホイルバリヤーで保持した。24時間後、バリヤーを取り外し、ゴキブリに上記した避難所を提供した。理論に束縛されるつもりはないが、この順応相により、ゴキブリの探検行動に影響を及ぼすことができるゴキブリ間のフェロモンコミュニケーションの影響がなくなり、よってトライアルの開始から最初の24時間で得られた結果を歪める恐れがあることが判明した。]
[0073] 試験の間、食物は与えなかった。]
[0074] 水ありまたは水なしのフィプロニル処理避難所中のゴキブリの位置を水なしの未処理避難所と比較することにより誘引を調べた。水はゴキブリに対する誘引物質であるので、水源を有するフィプロニル処理避難所を含む試験アリーナは水源なしの処理避難所を含むアリーナよりも高い死亡率を引き起こすと予想された。]
[0075] 結果を以下の表1及び表2に示す。]
[0076] これらの結果から、
水源ありでも水源なしでもフィプロニル処理避難所はいずれもチャバネゴキブリに対して有効である;及び
フィプロニル処理避難所に水源を付加するとゴキブリは潜在的に誘引され、その結果DAT1及び2で僅かに高い死亡率が生じ、180 MATでゴキブリの好みを統計上有意に増大させる;
ことが分かる。]
[0077] よって、現実世界の状況で水を含む避難所は有害生物にとって潜在的に魅力的であり得、水が乏しいときには特にそうであると結論付けられる。フィールド条件下でより長期間の場合この誘引は短期間での実験室トライアルに比してより顕著になると予想される。]
[0078] 死のカスケード効果
先の実験から、避難所に組み込んだ水源誘引物質を含む及び含まないフィプロニル処理避難所はチャバネゴキブリに対して非常に有効であったことが判明した(上記参照)。よって、未処理の雄チャバネゴキブリ(Blattella germanica)を先の実施例で得た死亡した成体雄ゴキブリに曝すことによりフィプロニル処理避難所の薬物移行の可能性を評価するために実験を実施した。]
[0079] 実験の設計は基本的に図4に示した通りであった。各試験をゴキブリが逃げないように上部内側端部にゴキブリ用グリース(2.石油ゼリー:3.鉱油)を塗った別々の容器(2.2×21.1×6.8cm3のmark-it-fresh容器)において実施した。1ランあたり、10匹の未処理の雄チャバネゴキブリ(「レシピエント」ゴキブリ)を先の実施例の処理避難所(AまたはB)から回収した10匹の死亡雄チャバネゴキブリ(「ドナー」ゴキブリ)に曝した。死亡率を処理から1、2、4及び5日後に評価した。未処理の対照は含めなかった。]
[0080] いずれの試験も実験室条件下、完全実験室光下で3回実施した。ゴキブリには水源を与えたが、死肉嗜食を助長させるために食物源を与えなかった。]
[0081] 結果を以下の表3に示す。]
[0082] フィプロニル処理避難所に曝した死亡ゴキブリは 4DATに未処理のものの98%を死亡させ、5 DATには100%を死亡させた。]
[0083] これらの所見は、死のカスケード効果が生じ、これにより避難所に入ったことのない有害生物が死滅されることを立証している。このことから、本発明は行動耐性の発生により妨げられず、社会組織化されている有害生物に対しても有効であることが示唆される。]
実施例

[0084] この移行またはカスケード効果は、処理避難所に入ったために致死量を獲得した「ドナー」ゴキブリが死亡したり、処理避難所内に捕捉されたならば生じ得ないであろう。]
权利要求:

請求項1
防除しようとする有害生物のための少なくとも1つの入口を形成する中空ステーション及び前記ステーションの内側の避難所エリア;中空ステーションの内側から水へ接近できる水リザーバー;及び防除しようとする有害生物に対する接触性農薬を含み、水リザーバーまたは避難所エリアに到達するために少なくとも1つの入口を介して中空ステーションに入る有害生物が接触性農薬と接触するように中空ステーションの内側に接触性農薬が設けられている、有害生物防除用装置。
請求項2
装置が可食性誘引物質を含んでいない、請求項1に記載の装置。
請求項3
水リザーバーが水を収容するための容器を含み、前記容器が中空ステーションの少なくとも1つの開口部に連通している少なくとも1つの開口部を含む、請求項1に記載の装置。
請求項4
容器の1つ以上の開口部及び中空ステーションの1つ以上の開口部が吸収性プラグを形成する吸収材により塞がれている、請求項3に記載の装置。
請求項5
吸収性プラグの表面が中空ステーションの内壁と同一平面にある、請求項4に記載の装置。
請求項6
容器が中空ステーションの上に配置されている、請求項3に記載の装置。
請求項7
容器が水を再充填するための弁を含む、請求項3に記載の装置。
請求項8
装置を分解することなく水リザーバーに水を再充填することができる、請求項1に記載の装置。
請求項9
装置が外表面上に装置を固定するための手段を含む、請求項1に記載の装置。
請求項10
中空ステーションが、避難所エリアの対向側に配置された、防除しようとする有害生物のための2つの入口を含む、請求項1に記載の装置。
請求項11
中空ステーションが検査のための少なくとも1つの半透明部分を含む、請求項1に記載の装置。
請求項12
中空ステーションの少なくとも1つの半透明部分が赤色、橙色または黄色に着色されている、請求項11に記載の装置。
請求項13
水リザーバーが検査のための少なくとも1つの半透明部分を含む、請求項1に記載の装置。
請求項14
水リザーバーの少なくとも1つの半透明部分が青色に着色されている、請求項13に記載の装置。
請求項15
接触性農薬がフィプロニルである、請求項1に記載の装置。
請求項16
有害生物防除のための、請求項1に記載の装置の使用。
請求項17
接触性農薬の種類及び利用率が、装置内での標的有害生物の予想される滞在中に所望のダメージを与えるのに十分であるが、まだ装置内にいる間に有害生物を死滅させるには不十分な量の農薬に有害生物が曝されるように選択される、請求項16に記載の使用。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题
Rust et al.1997|The biology, ecology, and management of the cat flea
Stafford2007|Tick Management Handbook; an integrated guide for homeowners, pest control operators, and public health officials for the prevention of tick-associated disease
Faleiro2006|A review of the issues and management of the red palm weevil Rhynchophorus ferrugineus | in coconut and date palm during the last one hundred years
Rozendaal1997|Vector control: methods for use by individuals and communities
US6370812B1|2002-04-16|Methods, systems and baits for detecting and controlling termites
US5057316A|1991-10-15|Method and device for the biological control of insects
US7434351B2|2008-10-14|No maintenance lethal mosquito breeding trap
ES2248337T3|2006-03-16|Lucha inofensiva para el control de plagas.
US7910091B2|2011-03-22|System for trapping flying insects with attractant lures
US5983557A|1999-11-16|Lethal mosquito breeding container
US4958456A|1990-09-25|Insect eradication
World Health Organization2013|Lymphatic filariasis: a handbook of practical entomology for national lymphatic filariasis elimination programmes
Carlotti et al.2000|Therapy, control and prevention of flea allergy dermatitis in dogs and cats
US6581324B1|2003-06-24|Method of controlling pests and associated apparatus
JP3320727B2|2002-09-03|害虫駆除
Chavasse et al.1997|Chemical methods for the control of vectors and pests of public health importance
Schal et al.1990|Integrated suppression of synanthropic cockroaches
Cochran et al.1999|Cockroaches: their biology, distribution and control
World Health Organization2006|Pesticides and their application: for the control of vectors and pests of public health importance
Haniotakis2005|Olive pest control: present status and prospects
US8893428B2|2014-11-25|System for trapping insects
Hooper-Bui et al.2000|Oral toxicity of abamectin, boric acid, fipronil, and hydramethylnon to laboratory colonies of Argentine ants |
JP6067194B2|2017-01-25|マツノマダラカミキリとカラフトヒゲナガカミキリの発生予察及び大量捕獲によるマツ材線虫病の防除方法
US20030217503A1|2003-11-27|Mosquito trap
Gaugler et al.2012|An autodissemination station for the transfer of an insect growth regulator to mosquito oviposition sites
同族专利:
公开号 | 公开日
BRPI0906306A2|2015-07-07|
EP2262362A1|2010-12-22|
US8850741B2|2014-10-07|
MX2010010586A|2010-10-20|
US20110030268A1|2011-02-10|
AU2009232066B2|2014-07-03|
AU2009232066A1|2009-10-08|
JP5563554B2|2014-07-30|
WO2009121968A1|2009-10-08|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-03-31| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120330 |
2012-03-31| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120330 |
2013-05-28| A977| Report on retrieval|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130528 |
2013-06-05| A131| Notification of reasons for refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130604 |
2013-08-21| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130820 |
2014-05-07| TRDD| Decision of grant or rejection written|
2014-05-14| A01| Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140513 |
2014-06-19| A61| First payment of annual fees (during grant procedure)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140612 |
2014-06-20| R150| Certificate of patent or registration of utility model|Ref document number: 5563554 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
2017-06-20| LAPS| Cancellation because of no payment of annual fees|
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
[返回顶部]